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妊娠中の矯正治療は安全?知っておきたい注意点とアドバイス

こんにちは。
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院の院長 釜口です。

 

矯正は治療期間が半年~3年以上と、計画的に長期間の治療継続が必要になります。
特に矯正治療は20代~30代の女性が受診する事が多く、「矯正治療の最中に妊娠が分かった場合はどうするの?」というご質問をいただく事があります。

 

結婚式の為に歯並びを改善したいと考える方も多く「ブライダル矯正」という言葉があるぐらいなので、妊娠と矯正治療の関係性が気になる方も多いかと思います。それだけ、特に女性が矯正治療を検討する時期と、結婚・出産の時期が被るケースが多くあります。

 

妊娠中は体調やホルモンバランスの変化があるため、矯正を含める歯科治療に関して不安を感じることもあるかと思います。
今回の記事では、妊娠中に矯正治療を行う際のリスク、注意点、そして安全に矯正治療を進めるためのアドバイスを詳しくご紹介します。

 

妊娠中の矯正治療は安全?知っておきたい注意点とアドバイス

 

妊娠中の矯正治療について

まずは皆さまが気になっている「妊娠中に矯正治療の継続は可能なの?」というご質問ですが、これに関しては「妊娠中でも矯正治療は可能」です。

 

ただし、「妊娠が分かってから矯正治療を開始する」のと「矯正治療中に妊娠が分かる」という2つのケースが考えられますが、前者に関しては矯正治療の開始時期を考え直した方が良いという結論に至ります。

 

矯正治療では初期にレントゲン撮影を行うので、妊娠中(特に初期)はレントゲン撮影を控えた方が良いからです。
そして矯正治療中も痛みを和らげる為に痛み止めの薬を処方する事もあり、妊娠中は処方できる薬も限られるので、担当の矯正医に相談が必要です。

 

矯正治療はよっぽどの理由がない限り「ぜったいにこの時期に開始しなければいけない!」という事はありません。
矯正治療を始めたい場合は、妊娠・出産後に子供のいる生活に慣れたタイミングで開始を検討するのが良いでしょう。

 

矯正治療中に妊娠が分かった場合

前述したように、矯正治療中に妊娠が分かった場合も継続して治療が可能です。
しかし注意して欲しいポイントは、担当している矯正医に妊娠の事を伝える事です。

 

妊娠中はホルモン変化・唾液の減少・免疫力の変化など注意するポイントが出てくるので、そちらに配慮した矯正治療を進める必要があります。
矯正治療を中断するケースはほとんど無いのですが、治療中に注意する点が増えます。

 

しっかりと矯正治療の担当医とコミュニケーションを取り、妊娠中でもストレスや口腔内の変化に注意しながら、母子ともに配慮した矯正治療の計画が大切になります。

 

妊娠中の矯正治療におけるリスク

矯正治療は長期間にわたる治療なので、妊娠が分かった後も治療を続けることが可能です。
矯正装置自体は胎児に直接的な影響を与えることはありません。出産後の忙しい時期に矯正治療のための時間を取るのが難しいため、妊娠中に矯正治療を進めることで時間を有効活用できるというメリットはあります。

 

しかし、妊娠中の矯正治療にリスクが全く無いわけではありません。

 

不快感によるストレス

妊娠中はお口の中(特に歯茎)が敏感になりやすく、痛みや腫れを強く感じるようになる場合があります。
特に矯正装置の調整時に通常よりも不快感を感じることがあります。

 

レントゲン撮影のタイミング

レントゲン撮影は、妊娠中の胎児に影響を与える可能性がありますので、レントゲンを撮影するタイミングには注意が必要です。
妊娠前に必要なレントゲンを撮影しておくことが推奨されます。初期以外のレントゲン撮影を省略するケースもあります。

 

妊娠期間ごとにおける矯正の注意点
妊娠初期(1~3か月)

妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される時期であり、レントゲン麻酔避けることが推奨されます。
また、つわりがある場合は、矯正装置の装着が不快に感じることもあるため、装置の調整を控えることがあります。

 

妊娠中期(4~6か月)

この時期は妊娠中で最も体調が安定しやすく、矯正治療を進めるのに適しています
治療がスムーズに進むことが多いので、矯正医と定期的に相談しながら治療を進めましょう。

 

妊娠後期(7~9か月)

妊娠後期になると、長時間の歯科治療は体に負担がかかることがあります。椅子に座る時間が長くなるため、治療時間を短くする配慮が必要です。
また、この時期に治療を急ぐ必要がある場合は、母体の負担を軽減するために治療スケジュールを調整することが推奨されます。

 

まとめ

矯正治療中に妊娠が分かると「治療を中断しないといけないの?」と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、妊娠中でも矯正治療の継続は可能です。

 

もちろん、通常の場合と比べると配慮が必要になりますが、母子ともに矯正治療に関する影響はほとんど無いと言えるでしょう。
体の変化や胎児への影響を考慮した上で矯正治療を進めることが重要です。

 

大切なのは、妊娠が分かれば早めに矯正治療の担当医に伝え、適切な治療計画を立てることで、安心して矯正治療を続けることができます。
妊娠中の歯と体の健康を守りながら、無理のないペースで矯正治療を進めていきます。

 

妊娠中は口腔内が敏感になったり、つわりによる影響で矯正装置が気持ち悪くなったりするケースもあります。
そのあたりも考慮しながら、妊娠中も清潔な口腔内を保てるようにアドバイスさせて頂きます。

 

 
 

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