歯のクリーニングを受診する大きなメリット

2022年11月11日
矯正歯科ブログ

こんにちは。
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院の院長釜口です。

歯医者は歯にトラブルが起こった際に受診する病院という認識をお持ちの方も多いかと思いますが、歯医者は歯のトラブルを未然に防ぐために定期的に受診する場所という認識を持つことで、健康な歯を生涯通して維持することができます。

歯科先進国の欧米・北欧では当たり前に広がっている『予防歯科』という習慣ですが、歯科後進国の日本では、まだまだ予防歯科という意識を持っている人は多くないのが現状です。
これは社会保障制度が充実している日本で、費用負担が少なく歯科を受診できる環境があるのが原因でもあると言われています。

欧米・北欧では歯を失ってしまった際の費用負担が大きく、そのため歯医者に通い、歯を大切にする予防歯科という習慣ができました。
日本でも『歯を大切にする』ために歯医者に通うという習慣が広まれば、歯の健康寿命は大きく伸び、健康な歯を長く維持できます。

今回は、歯の定期的な検診・クリーニングが重要な理由やメリットを解説していきます。
歯の健康をしっかり意識した生活習慣を心がけ、歯のトラブルを未然に防ぎましょう。

日本人が歯を失う多くの原因は虫歯と歯周病です。
歯のクリーニングを定期的に受診する事は、虫歯と歯周病を未然に防ぐ、虫歯・歯周病を初期段階で治療を開始し、重症化させないという目的があります。

この虫歯・歯周病を防ぐ事で歯を失うリスクは大きく軽減できます。
虫歯・歯周病を防ぐには、ご自身の日々の歯磨き・ブラッシングだけでは、どうしても防ぎきれません。
どうしても磨き残し・食べ残しから虫歯・歯周病に繋がってしまいます。

食べ残し、磨き残しが歯垢になります。歯垢は細菌の塊で時間が経過することで石灰化して歯磨きでは取れなくなったものが歯石です。
歯石があることで細菌が活性化し、虫歯や歯周病に罹患してしまいます。

このご自身だけでは防ぎきれない、歯垢・歯石を歯医者で除去します。
歯垢は、通常は丁寧な歯磨きで落とすことができますが2〜3日ほど歯に付着し続けると、石灰化しはじめ「歯石」に変化してしまいます。
歯石はなかなか歯医者でのクリーニングでないと除去が難しくなります。

では、歯のクリーニングを歯医者で受診するのは、どのような頻度で受診するのが良いでしょうか？
一般的には約3カ月に1度の受診をお勧めしています。

しかし、あくまで目安で、現状で歯にトラブルがなく、虫歯や歯周病の治療を行っていない健康な歯の方が3カ月に1度の受診で問題ないかと思います。
歯並びが悪い方や喫煙されている方、過去に虫歯や歯周病の治療を行った事がある方は、もう少し受診の間隔を短くすることをお勧めします。

前述したとおり、歯を失う大きな原因である虫歯・歯周病の予防が大きな目的でもあります。
もし、軽度の虫歯や歯周病に罹患していても、検診で早期発見ができ、軽度の治療で完治するケースもあります。
歯のクリーニングは予防も含めて、虫歯・歯周病の早期発見にもつながります。

歯のクリーニングを行うと、歯がツルツルになってとてもお口の中が気持ち良い状態になります。
口臭の原因は歯石に付着している細菌が発生させるガスが原因で、歯石を除去すると口臭が改善されます。
口臭改善は歯のクリーニングが効果的と言えます。

歯のクリーニングでは、ご自身が持っている本来の歯の色を取り戻す事ができます。
歯のクリーニングをすれば歯石などの汚れが取り除かれ、見た目が綺麗になります。
特にタバコを吸われている方、ワインやコーヒーといった着色しやすい飲食物をよく口にする人なら色素の沈着も定期的な歯のクリーニングで落とすことができます。

実際に歯医者で歯のクリーニングを受診すると何を行うのでしょうか？

口腔内に虫歯や歯周病がないかチェックします。
歯周ポケットの深さを調べたり、噛み合わせのチェック、専門器具を用いて虫歯の有無を調べていきます。

ご自身の歯みがき・ブラッシングだけでは、落としきれなかった歯垢を除去します。
歯の裏側や歯と歯の間など、磨きにくい所に残る磨き残しを、歯ブラシや歯間ブラシを使ってきれいにしていきます。

歯ブラシだけでは落としきれない歯垢や歯石を、専門の器具を使って綺麗に除去していきます。
歯垢がつかないようにラバーカップなどで歯を磨き、ツルツルの汚れが落ちやすい歯にしていきます。

ご自身の健康な歯を長く維持するためには、日々のブラッシングに加え、定期的な歯医者での検診や歯のクリーニングが必要不可欠です。
何歳になっても自身の歯でストレスなく食事をとるため、歯医者でのクリーニングを受診する習慣を身につけることをお勧めします。

神戸三宮の矯正歯科・審美歯科
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院
歯科医師　釜口尚弘