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矯正歯科のハイアングルケース・ローアングルケースについて

こんにちは。
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院の院長 釜口です。

 

矯正歯科の診断において、患者さまの骨格を分類することはとても重要になります。
日本人の中でも、下あごの付着が急な「ハイアングル」な方、下あごの付着が平均的な方、あるいは下あごの付着が緩い「ローアングル」な方がいます。

 

矯正治療では、側面頭部X線規格写真(側面セファログラム)での分析を行い、患者さまの骨格や顎の形を矯正医が把握します。セファロ分析では「骨格と歯それぞれの問題点を診断」することができます。

 

では、矯正治療において「ハイアングルケース」「ローアングルケース」には、どのような違いがあるのでしょうか?
今回の記事では、それぞれの特徴を分かりやすく解説させて頂きます。

 

矯正歯科のハイアングルケース・ローアングルケースについて

 

ハイアングルとローアングルの分析

患者さまの骨格を分類する際には、セファロ分析を行います。
側面頭部X線規格写真(側面セファログラム)を撮影し、様々な角度や視点から顎の角度などを精密に分析します。

 

患者さまの分類が「ローアングル」なのか「ハイアングル」なのかは、横顔のセファロ分析で頭蓋基底平面(脳のすぐ下の骨のライン)下顎下縁平面(あご下のライン)の角度で計測し、以下のようにパターン分けします。

 

40°以上→ハイアングルケース
30°以下→ローアングルケース

 

一般的にはこの中間である30~40°のアベレージアングルケースが多くなりますが、歯並びが悪い患者さまの場合は「ハイアングル」「ローアングル」どちらかに分類されるケースが多くあります。

 

ハイアングルケース

ハイアングルケースの方は、顔の骨格が面長で、細長くてエラが張っていない人で、咀嚼筋や周囲筋が弱い傾向にあります。

 

まれに、矯正治療に加え咀嚼筋を鍛えるトレーニング(MFT口腔筋機能療法)が必要な場合があります。
前歯の噛み合わせが浅く、わずかな噛み合わせの変化でも顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こしやすい傾向にあります。

 

ハイアングルの特徴

・顔の形は面長で縦に長い
・顔の横幅と奥行きが短い
・顎下のラインが下に傾斜している
・顎先がシャープもしくは無い
・顎角(エラ)が分かりづらい

 

矯正治療においては、比較的歯の動く速度が早い傾向にあります。
理由は顎骨の密度が低く、歯の移動を遮る噛む力が強くないことが理由です。

 

注意点は、骨のサイズに余裕がないため、歯を並べるスペースを作るために抜歯を併用する治療方針になる割合が多く、噛む筋肉が弱いため、開咬(オープンバイト)上下顎前突(口ゴボ)に関しては予後がよくない傾向にあります。

 

ローアングルケース

ローアングルは、エラが張った人、角張ったイメージの顔の人で、咀嚼筋周囲筋が極めて強く、歯ぎしりの傾向がある方が多くいます。
強い咬合力(噛む力)によって、歯は咬耗(摩耗)しやすく、それにより顎関節に異常が発生することがあります。

 

ローアングルの特徴

・顔の形は縦に短い
・顔の横幅と奥行きが広い
・顎下のラインは水平に近い
・顎先がしっかり前に突出している
・エラがはっきりしている

 

噛む筋肉は太く、歯も歯茎も厚い傾向にあります。
特に咀嚼筋が強い方は食いしばりから側頭部に筋肉痛が発生することがあります。歯並びはアーチ型で、上下前歯の重なりは深いことが多いです。

 

矯正治療においては、歯の動く速度が遅い傾向にあります。
顎骨の密度が高く、歯の移動を遮る噛む力が強いことが理由です。顎骨のサイズに余裕があるため、歯列拡大によって歯を並べるスペースを作る治療方針を選択することが可能です。

 

注意点は、噛む筋肉が強いため、噛み合わせが深くなりやすく、過蓋咬合(深噛み)上顎前突(出っ歯)に関しては予後がよくない傾向にあります。歯が頻繁に破折しやすく、歯を喪失してしまうとその後の補綴・修復治療が難しくなります。

 

矯正歯科における傾向

ご自身の歯並びの状態が「ハイアングル」なのか「ローアングル」なのかは、矯正治療の精密検査を受診することで診断が可能です。

 

当院での傾向ですが、やはり歯並びが悪いために相談に来られる方が多いので、どちらかに分類されるケースが多く、ハイアングルケースが約50%ローアングルケースが約25%といった具合です。

 

ハイアングルケースは歯並びが悪くなる割合が高く、ローアングルケースの方は歯並びが悪くなりづらいように思えます。

 

まとめ

矯正治療において、患者さまの骨格を矯正医が把握することはとても重要になります。
当院では精密なセファロ分析を実施しており、患者さまの歯並び・骨格の状態において最適な矯正法をご提案させて頂きます。

 

側面頭部X線規格写真(側面セファログラム)の分析は矯正歯科の診断では必須項目だといえます。
また、側面頭部X線規格写真(側面セファログラム)は治療経過・結果の評価や顎骨の成長発育の確認にも用いられます。

 

ハイアングルとローアングルの分類によって、矯正治療での注意点や歯が動く速度など、最良な噛み合わせのために必要な情報を得る事ができます。

 

 
 

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歯科医師 釜口尚弘

 
 
 

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