矯正治療中に気を付ける食べ物・飲み物は？

2022年10月26日
矯正歯科ブログ

こんにちは。
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院の院長釜口です。

矯正治療というと歯に矯正器具を装着する治療になるので、「矯正治療中の食事はどうなるの？」と疑問を待たれる方も多いと思います。

矯正治療は約2～3年と治療期間も長く、その治療中の生活の中で気を付けるべき食べ物や飲み物があります。
今回はワイヤー矯正とマウスピース矯正（インビザライン）で、それぞれの治療中に気を付けるべき食べ物や飲み物、矯正治療期間にお勧めできる食事を解説していきます。

矯正治療中のお食事について気になっている方のため、注意点やおすすめの食べ物、NGの食べ物などをお伝えさせて頂きます。

ワイヤー矯正は器具を歯の表や裏に装着し、歯を少しずつの弱い力で動かす、最もポピュラーな矯正方法です。
矯正装置を24時間装着することになるので、後述するマウスピース矯正に比べて、矯正治療中の食べ物・飲み物などに注意する必要があります。

ワイヤー矯正中は歯に矯正装置が装着されているので、普段に比べて食べ物が歯に挟まりやすい状態にあります。
歯に食べ残しが増えるので歯磨きでケアできないケースも増えます。
そのまま放置すると虫歯や歯周病の原因となります。

そうならないように、基本的には歯に挟まりにくい食べ物をお勧めしています。
意識的に柔らかい食べ物を選んだり、歯や矯正装置にくっつきやすいもの、挟まりやすいものを避けたり、食事の際に食べ物を1口大に切るといった工夫が必要です。
そして食べ物を食べた後は歯磨きでしっかりケアしましょう。
この習慣を身につけるのがとても重要です。

・フランスパンなど硬いパン
・せんべいやクッキー
・とうもろこし
・分厚く固めのステーキ
・骨付きチキン　など

このような食べ物は硬くて歯に強い力がかかるため、矯正治療に装置自体に支障をきたす可能性があります。
矯正治療中は、硬い食べ物をなるべく避けるように心がけましょう。

・ガムやグミ
・お餅
・キャラメル
・飴や固いアイス　など

ガムやグミ、キャラメルは矯正治療の天敵ともいわれます。
矯正器具にくっつきやすく器具に残るため、虫歯や歯周病の原因となります。
お餅も同じで器具にくっついてはがす時に器具が歯から外れてしまう場合があります。

矯正器具が外れた場合は、医院へ来院し、装置を再度装着する必要があります。
矯正治療も中断することになるので、治療計画に支障が出てしまうので気を付けましょう。

マウスピース型矯正装置インビザラインの場合は、ワイヤー矯正と異なり、矯正装置の取り外しがご自身でできる事で、気を付ける食事はワイヤー矯正に比べて制限が緩くなります。
食事の時には基本的に装置を取り外しするので、普段と変わらない食事が可能です。

マウスピース矯正の場合においても、ワイヤー矯正同様にお食事の際に押さえておくべき注意点があります。

マウスピース矯正の場合、透明で目立たない矯正装置のため、着色やマウスピースに糖分などが付着する食べ物・飲み物に注意が必要です。

・コーヒー
・紅茶
・スポーツ飲料
・カレー
・辛い食べ物
・糖分の多いガムやグミ　など

コーヒーや紅茶、カレーなどは、マウスピースの着色につながるために注意が必要です。
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用するので着色でマウスピースが変色する場合があります。
せっかく透明で目立たないのがマウスピース矯正のメリットなのに、着色してしまうと矯正装置が目立ってしまいます。

また、着色の可能性がある食べ物・飲み物をとる場合は、マウスピースを外すようにしましょう。
しっかり歯磨きやうがいをしてから装着するようにしましょう。

糖分が多く含まれたガムやグミ、またスポーツ飲料など甘いジュースは、歯とマウスピースの間に糖分が残りやすく、そのまま長時間が経過するとマウスピースに残った糖分から虫歯になるリスクが高くなります。

着色以外にも、熱い飲み物によってマウスピースが変形してしまうケースがあります。
変形してしまうと矯正の効果が発揮されずに、治療計画どおりに歯並びが改善できないケースもあります。

マウスピース型矯正装置インビザラインは食べ物に関しては制限が少ないのがメリットですが、ワイヤー矯正と異なり、矯正装置の変色や着色、変形に気を付ける必要があります。
少しでも迷った際は、装置を取り外し、しっかりケアした後に装着する習慣を身に付けましょう。

ワイヤー矯正、マウスピース矯正と治療中の食事習慣に関しては、NGな食べ物・飲み物などはしっかりと説明させて頂きます。
食事後の歯磨きセルフケアに関しても歯ブラシの当て方やケアグッズの使用方法などしっかりお伝えさせて頂きます。

初めは戸惑う場面もあるかと思いますが、歯科医師・歯科衛生士がしっかりサポートさせて頂きますので、お食事などでご不明点ございましたらお気軽にご相談ください。

神戸三宮の矯正歯科・審美歯科
アルデブランデンタルクリニック神戸三宮院
歯科医師　釜口尚弘